ジョン・ミルトン
John Milton(1608-1674)
イギリスの詩人・思想家
ロンドン出身。ケンブリッジ大学在学中より国王チャールズ1世の宗教政策に反発し、卒業して古典文学の研究に没頭。大陸旅行中に本国の不穏な情勢を知って帰国、以後、プロテスタント的信仰に基づく内面的自由の理念を追求する評論活動を行う。清教徒革命を支持して共和政を擁護する論陣を張った。しかし1660年に王政復古となり、失明と失意のうちに宗教的主題に取り組み、叙事詩「失楽園」「復楽園」、劇詩「闘士サムソン」などを著した。
関連人物
- チャールズ1世(イングランド王):清教徒革命で処刑され、王政が廃止された。
- オリヴァー・クロムウェル(護国卿):主人。ミルトンが秘書を務めた。
- チャールズ2世(イングランド王):議会の王権返還により王政復古となった。
- グロティウス(法学者):大陸旅行中のミルトンと交流。
- ガリレオ(物理学者):大陸旅行中のミルトンと交流。
- ドライデン(詩人):共和政支持者だったが、王政復古後は王党派へ転向。
- フュースリー(画家):ミルトンに影響を受けた連作絵画を制作。
- ブレイク(画家・詩人):長編詩「ミルトン」を執筆。
- ドレ(挿絵画家):「失楽園」の挿絵を手掛けた。
- スタンフォード(作曲家):ミルトンの詩による「交響曲第5番」を作曲。