ジョン・スチュアート・ミル
John Stuart Mill(1806-1873)
イギリスの哲学者・経済学者
ロンドン出身。父ジェームズから英才教育を受け、友人らと功利主義者協会を結成。17歳から父と同じく東インド会社に奉職し、晩年は下院議員として活動した。哲学では経験論を継承して帰納法を大成し、功利主義修正の立場を確立。1848年出版の「経済学原理」で、生産に対する分配のあり方に着目して古典派経済学の修正を試みる。59年出版の「自由論」では諸個人に対する国家権力の限界を考察、民主主義制度がもたらす多数者専制の危険性を指摘した。