鴨長明
かものちょうめい(1155-1216)
平安末期~鎌倉前期の歌人・随筆家
京都賀茂御祖神社(下鴨神社)の社家出身。和歌と琵琶を学び、歌人・楽人として活動する。1201年、後鳥羽上皇から和歌所の寄人に選ばれ、「新古今和歌集」の編纂事務に励んだ。かねてより父祖所縁の河合社への就職を希望するが、一族に反対されて失意のあまり出家。山城日野の地に庵を結んで隠遁生活を送った。代表作「方丈記」は、和漢混淆文で世の無常を綴った隠者文学として名高い。他に仏教説話集「発心集」、歌論書「無名抄」などを残した。
関連人物
- 鴨長継(神職):父。下鴨神社の正禰宜惣官を務めた。
- 高松院(二条天皇中宮):庇護者。若き日の長明が仕えた。
- 俊恵(歌人):歌の師。
- 中原有安(雅楽家):琵琶の師。
- 後鳥羽上皇(第82代天皇):長明を評価して神職に推薦した。
- 源実朝(第3代将軍):鎌倉で長明と会見。
- 飛鳥井雅経(歌人):交流。長明と実朝との会見を仲介した。
- 藤原定家(歌人):交流。
- 藤原家隆(歌人):交流。
- 禅寂(浄土宗の僧):日野家出身の友人。長明に日野の地を紹介した。
参考資料
- 栗原信充:鴨長明肖像
参考リンク
- 鴨長明の歌(やまとうた)