フビライ / クビライ・カアン
Khubilai Khan(1215-1294)
モンゴル帝国第5代皇帝
元朝初代皇帝
チンギス・ハンの四男トゥルイの子。兄モンケが即位すると、南宋遠征の大総督として京兆(西安)を領して版図を拡大。兄没後の相続争いを経て即位し、政府機関を中国式に整備して大都(北京)に都を定め、1271年には国号を「大元」と改めた。南宋を滅亡させチベットや高麗を属国とし、東南アジアまで勢力を伸ばすが、日本やベトナムの陳朝・チャンパなどへの遠征は失敗。晩年は長引く同族の反乱や政権内の党派対立への対応に追われた。
関連人物
- トゥルイ(有力王族):父。チンギス・ハンの四男。
- モンケ(第4代皇帝):南宋攻略の方針を巡って確執を抱えた。
- フレグ(有力王族):弟。アッバース朝を滅ぼして、イル・ハン国を建国。
- チンキム(皇太子):次男。中国北部を統治し、行政機関と軍政機関を管轄。
- ハイドゥ(有力王族):オゴタイの孫。フビライに対抗してモンゴル高原に進出。
- マルコ・ポーロ(ヴェネツィア商人):フビライに謁見し、宮廷に仕えた。
- パスパ(チベット仏教座主):フビライに招かれ、国師として仏教政策を実施。
- 郭守敬(元朝の天文学者):フビライに仕え、新暦「授時暦」を作成。
- 北条時宗(鎌倉幕府第8代執権):元軍の二度に及ぶ侵攻(元寇)を阻止。
- 陳興道(陳朝の王族・武将):大越軍総司令官として元軍の侵攻を阻止。
(2012/10/23 改作)