島崎藤村
しまざきとうそん(1872-1943)
明治時代~昭和初期の詩人・小説家
筑摩県出身。明治学院卒業後に教師となり、文芸誌「文学界」に参加。1897年に「若菜集」を刊行して浪漫派詩人として注目される。のち小説へ転向し、1906年発表の長編「破戒」で文壇での地位を確立。次いで「春」「家」で自然主義文学の第一人者となる。フランス滞在からの帰国後、姪との不倫を自伝的に綴った「新生」は、世間の大きな反響を呼んだ。その後は父をモデルにした歴史小説「夜明け前」を連載。晩年は日本ペンクラブの初代会長を務めた。