トマス・モア
Thomas More(1478-1535)
イギリスの法律家・外交官・思想家
ロンドン出身。早くからカンタベリー大司教に仕え、オックスフォード大学中退後、リンカーン法曹院を卒業。弁護士、判事を経て下院議員となり、外交官としてフランドルに滞在。帰国後、国王ヘンリー8世に重用されて大法官を務めるが、王の離婚に反対して辞官。カトリック信徒の立場から国王至上法を拒否し、反逆者として投獄・処刑された。1516年の著書「ユートピア」で当時の社会を批判し、自由平等や財産の共有など共産主義的な理想国家を描いた。