フョードル・ドストエフスキー
Fyodor Mikhailovich Dostoyevsky(1821-1881)
ロシアの小説家・思想家
モスクワ出身。工兵学校卒業後、1846年発表の処女作「貧しき人々」が絶賛され、若くして文名を確立。しかし空想的社会主義サークルに参加したため、政治犯としてシベリアへ流刑となった。帰還後、雑誌出版をしながら創作を続けて文壇に復帰。以降、「罪と罰」「白痴」「悪霊」「カラマーゾフの兄弟」などの長編群を発表。混迷する社会を背景に、神の問題を中心に人間存在の根本問題を提起し、20世紀の文学・思想に大きな影響を与えた。
関連人物
- シラー(詩人):若きドストエフスキーが特に愛読した。
- プーシキン(小説家):ドストエフスキーが影響を受けた。
- ゴーゴリ(小説家):ドストエフスキーが影響を受けた。
- ベリンスキー(文芸批評家):「貧しき人々」を賞賛したが、後に不和となった。
- ペトラシェフスキー(外務官僚):空想的社会主義サークルを主宰。
- トルストイ(小説家):ドストエフスキーが「アンナ・カレーニナ」を絶賛した。
- バフチン(哲学者):ドストエフスキーの創作原理を研究・評価した。
- ベルジャーエフ(哲学者):ドストエフスキーの世界観を研究。
- 内田魯庵(評論家):「罪と罰」を翻訳。
- 二葉亭四迷(小説家):ドストエフスキーの影響を受けた。
(2011/06/11 改作)