ルイ13世
Louis XIII
(1601-1643)
ブルボン朝第2代フランス国王
アンリ4世の子。父王の暗殺により幼くして即位し、母后マリーが摂政を務めるが、後にこれを排除して宰相リシュリューを重用する。国内では不平貴族やユグノー(カルヴァン派)を抑えて三部会を開かず、1629年にユグノーの本拠地ラ・ロシェルを攻略。対外的には反ハプスブルクとして新教徒勢力の側に立って三十年戦争に介入する。戦費を賄うための重税によって民衆蜂起が各地で頻発する中、これに苦慮しながらブルボン王朝の基礎を固めた。
関連人物
- アンリ4世(フランス国王):父王。ルイが8歳の時に暗殺された。
- マリー・ド・メディシス(母后):摂政。成長した王と対立し、追放された。
- アンヌ・ドートリッシュ(王妃):王とは政略結婚であり、不仲であった。
- コンチーニ(大臣):母后の寵臣。宮廷内部のクーデターで暗殺された。
- リシュリュー(枢機卿):宰相。抵抗勢力を弾圧し、王権の確立に尽力。
- ヴーエ(宮廷画家):国王付の首席画家として活躍。
- シャンパーニュ(宮廷画家):王侯の庇護を受け、アカデミー創設に参画。
- プッサン(画家):一時宮廷に招かれるが、ヴーエらと対立してローマに戻った。
- グロティウス(法学者):オランダからパリへ亡命し、王の庇護を受けた。
- ルイ14世(フランス国王):第一王子。
参考資料
- シャンパーニュ:ルイ13世の肖像(プラド美術館蔵)
(2017/04/04 改作)