ルイ14世
Louis XIV
(1638-1715)
ブルボン朝第3代フランス国王
ルイ13世の長子。幼少で即位し、宰相マザランのもと高等法院や貴族の反乱(フロンドの乱)を鎮圧。1661年に親政を開始すると、コルベールを用いて重商主義政策を進める一方、対外戦争を積極的に行い領地を拡げた。またヴェルサイユ宮殿を建造して芸術文化を興隆させ、ブルボン朝の最盛期を現出。治世後半は孫のフェリペ5世を巡るスペイン継承戦争に費やし、ユトレヒト条約で講和するも、莫大な戦費と宮廷費を賄う重税のため国民は困窮に陥った。
関連人物
- ルイ13世(フランス国王):父王。
- アンヌ・ドートリッシュ(王太后):母后・摂政。
- マザラン(枢機卿):宰相。フロンドの乱を鎮圧して王権を強化。
- マリア・テレサ(スペイン王女):王妃。ピレネー条約締結時に政略結婚。
- フェリペ5世(スペイン王):王孫。スペインのハプスブルク家断絶の際に即位。
- ルイ15世(フランス国王):曾孫。政治に無関心で国力の衰退を招いた。
- ボシュエ(神学者):教育係。王権神授説を提唱。
- コルベール(財務総監):重商主義政策を推進して国力を増大。
- ルブラン(宮廷画家):首席画家。ヴェルサイユ宮殿などの室内装飾を担当。
- モリエール(喜劇作家):王の庇護下で古典喜劇を大成。
- リュリ(音楽家):宮廷楽長として権勢を振るった。
- F.クープラン(音楽家):晩年の王から賞賛された。
参考資料
- リゴー:ルイ14世の肖像(ルーヴル美術館蔵)
(2017/04/04 改作)