アントニオ・サリエリ
Antonio Salieri
(1750-1825)
イタリアの作曲家・音楽教育者
オーストリア帝国宮廷楽長
ヴェローナ近郊出身。幼少から音楽の才能を発揮し、16歳の時にウィーンの宮廷に招かれた。以後、「ヴェネツィアの定期市」「ダナオスの娘たち」「タラール」などのオペラで名声を博し、1788年からは宮廷楽長に任命され、晩年まで音楽界の重鎮として君臨。教育者としても高名で、ベートーヴェンやシューベルト、リストなどを育成した。生前からモーツァルトを毒殺したという風聞が立っていたが、今日では事実無根として否定されている。
関連人物
- ヨーゼフ2世(神聖ローマ皇帝):サリエリが宮廷楽長として仕えた。
- モーツァルト(作曲家):サリエリ自身は才能を認めて親交を持っていた。
- グルック(作曲家):友人。「ダナオスの娘たち」を共作して発表。
- ベートーヴェン(作曲家):弟子。
- フンメル(作曲家):弟子。
- ツェルニー(作曲家):弟子。
- F.X.モーツァルト(作曲家):弟子。ヴォルフガングの末子。
- モシェレス(作曲家):弟子。
- シューベルト(作曲家):弟子。
- リスト(作曲家):弟子。
- ベルリオーズ(作曲家):「ダナオスの娘たち」に感銘を受け音楽家を志した。
- プーシキン(詩人):風説に取材した劇詩「モーツァルトとサリエリ」を発表。
参考資料
- メーラー:サリエリの肖像(ウィーン楽友協会資料館蔵)
(2017/10/02 改作)