ダンテ・アリギエーリ
Dante Alighieri
(1265-1321)
イタリアの詩人・哲学者・政治家
フィレンツェ出身。幼少期に出会った女性ベアトリーチェを讃え、生涯の創作動機となった。ボローニャ大学で清新体派の詩人と交流、のちフィレンツェ市政に参画するが、党派対立の末に追放処分となる。放浪中も執筆を続け、後年はヴェローナやラヴェンナで過ごした。代表作「神曲」は自身を主人公として地獄・煉獄・天国を旅する長編叙事詩で、後世に絶大な影響を及ぼしている。他に詩文集「新生」、論文「饗宴」「俗語論」「帝政論」を著した。
関連人物
- ウェルギリウス(詩人):ダンテが影響を受けた。
- ラティーニ(哲学者・政治家):師。
- カヴァルカンティ(清新体派の詩人):友人。
- ボニファティウス8世(ローマ教皇):市政に介入し、政変の末にダンテを追放。
- ハインリヒ7世(神聖ローマ皇帝):「帝政論」で名君と期待されるが急逝。
- ボッカチオ(詩人):ダンテの影響を受けた。
- ミケランジェロ(芸術家):「最後の審判」を制作。
- リスト(作曲家):「ダンテの『神曲』による交響曲」を作曲。
- チャイコフスキー(作曲家):「フランチェスカ・ダ・リミニ」を作曲。
- ドレ(挿絵画家):「神曲」の挿絵を制作。
- ロダン(彫刻家):「地獄の門」を制作。
- ロセッティ(画家):ダンテにあやかって名付けられた。
参考資料
- ボッティチェッリ:ダンテの肖像(ボドメール財団博物館蔵)
(2017/03/16 改作)