デイヴィッド・ヒューム
David Hume(1711-1776)
イギリスの哲学者・歴史家
エディンバラ出身。エディンバラ大学を中退し、哲学の研究に没頭する。フランス滞在を経て、1739-40年に主著「人間本性論」を刊行。人間の知覚を印象と観念に分け、全ての観念は印象から生まれると主張。因果関係の必然性を否定し、経験に根ざした心理的な習慣に過ぎないと説く。懐疑主義的な立場を取り、ロックやバークリーと共にイギリス古典経験論を代表する。後年は軍事使節や駐仏大使秘書などに従事し、歴史家として「イングランド史」を残した。