片山哲
かたやまてつ
(1887-1978)
大正時代〜昭和時代中期の社会運動家・政治家
第46代内閣総理大臣
和歌山県出身。東京帝国大学法学部を卒業して弁護士となり、安部磯雄の社会民衆党に参加する。終戦後、日本社会党を結成して書記長に就き、1947年に民主・国民協同との連立内閣を発足。新憲法下で民主化政策を進めるが、炭鉱国家管理問題や平野農相罷免問題で保守陣営と党内左派との調整がつかず、わずか8ヶ月で総辞職。のち右派社会党を経て、再統一した社会党、次いで民主社会党の顧問となり、野党の重鎮として護憲と日中友好に携わった。
関連人物
- 安部磯雄(社会民衆党委員長):師。
- 西尾末広(官房長官):社会党きっての政略家。後に民社党委員長。
- 芦田均(副総理・外相):民主党総裁。
- 幣原喜重郎(民主党顧問):保守派。片山内閣の社会主義政策に反発して脱党。
- 吉田茂(自由党総裁):保守本流。社会党左派の入閣を嫌って野党に回った。
- 森戸辰男(文相):党内右派。戦後の教育改革を進めた。
- 水谷長三郎(商工相):党内右派。炭鉱の国有化を目指すが骨抜きにされた。
- 平野力三(農相):党内右派。GHQ民政局に反発して罷免された。
- 米窪満亮(労相):党内中間派。労働運動家出身として新設の労働省を管轄。
- 鈴木茂三郎(衆院予算委員長):党内左派。野党化して予算案を否決。
- 三木武夫(逓相):国民協同党から初入閣。
- 周恩来(中国国務院総理):訪中した片山と会見し日中親善に協力。