レフ・トルストイ
Lev Nikolaevich Tolstoy(1828-1910)
ロシアの小説家・思想家
伯爵家の出身。カザン大学を中退し、軍務中の1852年に「幼年時代」を発表して文壇に登場。クリミア戦争後に退役して領地経営と執筆に当たる。人間の良心とキリスト教的な愛を背景に、人道主義的文学を樹立して世界的な名声を獲得。また思想家として反専制・非暴力主義を掲げ、政治・社会・宗教などへ幅広く影響を及ぼした。晩年は夫人との確執に悩み、放浪の中で客死。代表作に小説「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」「復活」など。
関連人物
- ルソー(思想家):トルストイが影響を受けた。
- ネクラーソフ(詩人・編集者):トルストイを見出した。
- アレクサンドル2世(ロシア皇帝):農奴解放令を実施。
- ツルゲーネフ(小説家):文壇の先輩。
- ユゴー(劇作家):西欧旅行時に交流。
- ドストエフスキー(小説家):「アンナ・カレーニナ」を絶賛。
- チェーホフ(劇作家):トルストイの影響を受けた。
- クトゥーゾフ(軍人):「戦争と平和」に登場する実在の人物。
- 内田魯庵(翻訳家):「復活」などを翻訳・紹介。
- 徳冨蘆花(小説家):トルストイに傾倒し、外遊時に会見。
(2011/10/13 改作)