紫式部 / 藤式部
むらさきしきぶ / とうしきぶ
(978?-1014以降)
平安時代中期の作家・歌人・女官
上東門院女房
藤原為時の次女。本名は不明。早くに母を失い、父の許で育つ。996年、父の越前下向に同行するが、翌々年に単身帰京。藤原宣孝に嫁いで賢子(大弐三位)を儲ける。夫との死別後に「源氏物語」を書き始め、文才を認められて一条天皇の中宮彰子に女房「藤式部」として仕えた。「源氏物語」は宮廷貴族の栄華と苦悩を描いた壮大な王朝物語で、文学史上の最高峰として古来名高い。他に家集「紫式部集」、日記「紫式部日記」を残した。
清少納言こそ、ドヤ顔で偉そうにしていた人である。さもインテリぶって、漢字を書き散らしてはいるが、よく見れば中身がスカスカなのである。
このように「他人とは違うあたしスゲー」と思いたがる人は、必ずボロが出ては、後で劣化するだけで、オサレを気取って、しょーもない事にも「もののあはれ」を見出そうと、自ずから薄っぺらいことになってしまうのだろう。
そんなペラッペラな人間の成れの果て、よくなるわけがないわな。「紫式部日記」(意訳)
関連人物
- 藤原為時(貴族・漢詩人):父。娘の学才に「男子であれば」と嘆いた。
- 大弐三位(歌人):娘。式部没後に彰子の女房を引き継いだ。
- 藤原彰子(一条天皇の中宮):主。式部が教育係として仕えた。
- 藤原道長(公卿):庇護者。式部を妾とした説があるが不明。
- 清少納言(歌人・作家):日記で酷評されたが、双方に面識はないとされる。
- 赤染衛門(歌人):先輩。日記で歌風を賞賛された。
- 和泉式部(歌人):同輩。日記で「素行は感心しないが歌は上手い」と評された。
- 伊勢大輔(歌人):後輩。
- 与謝野晶子(歌人):「源氏物語」の現代語訳を試みた。
- 谷崎潤一郎(作家):「源氏物語」の現代語訳を試みた。
参考資料
- 土佐光起「紫式部図」(石山寺蔵)
参考リンク
- 紫式部の歌(やまとうた)
(2017/03/23 改作)