田中角栄
たなかかくえい（1918-1993）
昭和後期の政治家・実業家
第64・65代内閣総理大臣
新潟県出身。高等小学校卒業後に上京し、苦学して土建業を営む。1947年の衆院選で初当選し、郵政相、自民党政調会長、蔵相、党幹事長、通産相などを歴任。72年に自民党総裁となり組閣し、日中国交正常化を実現した。また日本列島改造論を唱えたが、経済政策の破綻から狂乱物価を招き、74年に金脈問題を批判されて退陣。さらにロッキード事件で逮捕・起訴され自民党を離党したが、以後も最大派閥の田中派を通じて隠然たる影響力を保った。
関連人物
- 吉田茂（自由党総裁）：若手時代の田中が側近を務めた。
- 岸信介（第56代首相）：田中が郵政相として初入閣。
- 池田勇人（第59代首相）：田中が蔵相として入閣。
- 佐藤栄作（第63代首相）：田中が通産相として入閣。
- 三木武夫（第66代首相）：田中が金脈問題で総辞職した後に組閣。
- 福田赳夫（第67代首相）：政敵。両者の政争は「角福戦争」と称された。
- 大平正芳（第68代首相）：盟友。田中内閣で蔵相・外相を歴任。
- 中曽根康弘（第71代首相）：田中内閣で通産相。
- 周恩来（中国国務院総理）：日中共同声明を発表して国交を正常化。
- 田中真紀子（政治家）：長女。
