アントニオ・ヴィヴァルディ
Antonio Lucio Vivaldi
(1678-1741)
イタリアの作曲家・司祭
ヴェネツィア出身。父からヴァイオリンを習いながら聖職者を目指す。25歳で司祭に叙階され、ピエタ慈善院のヴァイオリン教師兼作曲家として活動。またオペラ公演でも名声を博し、ヨーロッパ各地を旅して成功を収めた。やがてウィーンへの進出も図るが、庇護者だった皇帝カール6世の死に伴い不遇な晩年を送ったとされる。500曲以上の協奏曲を始め、室内楽曲、宗教音楽を多く残し、バッハなど同時代の音楽家に大きな影響を与えた。
関連人物
- コレッリ(作曲家):ヴィヴァルディが影響を受けた。
- アルビノーニ(作曲家):同郷で同世代。
- J.S.バッハ(作曲家):ヴィヴァルディの作風を研究し、編曲作品を残した。
- ピゼンデル(作曲家):ヴィヴァルディにヴァイオリンを師事。
- オットー1世(神聖ローマ皇帝):オペラ「離宮のオットーネ」の題材。
- バヤズィト1世(オスマン帝国皇帝):オペラ「バヤゼット」の題材。
- フレデリク4世(デンマーク王):ヴァイオリン・ソナタ集を献呈された。
- ルイ15世(フランス王):婚礼セレナータ「栄光と結婚」を献呈された。
- カール6世(神聖ローマ皇帝):庇護者。協奏曲集「ラ・チェトラ」を献呈された。
参考資料
- ラ・カーヴ:ヴィヴァルディの肖像(所蔵先不明)
(2017/01/29 改作)