フリードリヒ2世
Friedrich II(1712-1786)
プロイセン国王
フリードリヒ・ヴィルヘルム1世の子。即位後、シュレジエンの帰属を巡るオーストリア継承戦争、次いで七年戦争でオーストリアからシュレジエンを奪い取り、さらに1772年にポーランド分割を提案して西プロイセンを獲得、領土を大幅に拡大する。フランス啓蒙思想の影響を受け、内政では言論や信教の自由を認め、産業育成や司法改革を推進。ロココ様式のサン・スーシ宮殿を造営し、政務の合間に文人と交遊する芸術愛好家としての一面もあった。
関連人物
- フリードリヒ・ヴィルヘルム1世(プロイセン王):父王。絶対王政の基礎を確立。
- マリア・テレジア(オーストリア女帝):シュレジエン奪回のため包囲網を形成。
- ポンパドゥール夫人(ルイ15世の公妾):反プロイセン包囲網を形成。
- エリザヴェータ(ロシア女帝):反プロイセン包囲網を形成。
- ヨーゼフ2世(神聖ローマ皇帝):啓蒙専制君主。ポーランド分割に参加。
- エカチェリーナ2世(ロシア女帝):啓蒙専制君主。ポーランド分割に参加。
- ヴォルテール(哲学者・文人):交流。
- マキャヴェッリ(政治思想家):フリードリヒが著作で批判した。
- クヴァンツ(宮廷音楽家):大王のフルート教師。
- C.P.E.バッハ(宮廷音楽家):J.S.バッハの次男。チェンバロ奏者として仕えた。