北畠具教
きたばたけとものり(1528-1576)
戦国~安土桃山時代の武将・公卿
伊勢北畠家第8代当主
北畠晴具の長男。順調に官位を昇進し、のち正三位に叙される。父の隠居により26歳で家督を相続。有力国人の長野氏を傘下にし、伊勢中部を領して最盛期を築くが、1569年に織田信長の侵攻を受け、大河内城での籠城戦の末に降伏。信長の次男(後の信雄)を自身の長男具房の養子にする事で講和する。しかし隠居後に再び信長と不和になり、旧臣の襲撃によって一族と共に討たれた。公家ながら塚原卜伝や上泉信綱に師事した剣豪として知られる。
関連人物
- 北畠晴具(伊勢国司):父。
- 細川高国(管領):外祖父。
- 木造具政(木造氏当主):実弟。滝川一益の調略で織田方に寝返った。
- 織田信長(尾張の大名):伊勢侵攻と養子戦略により北畠家を乗っ取った。
- 滝川一益(織田家家臣):伊勢攻略の先鋒として具教・具政兄弟を離間させた。
- 北畠具豊(北畠家当主):後の織田信雄。北畠家掌握のために信長が送り込んだ。
- 塚原卜伝(剣豪・兵法家):剣術・新当流の師。
- 上泉信綱(剣豪・兵法家):剣術・新陰流の師。
- 柳生宗厳(剣豪):剣を通じて親交があったとされる。
参考資料
- 北畠具教像(伊勢吉田文庫蔵)