イブン・シーナー / アヴィケンナ
Ibn Sina / Avicenna(980?-1037)
イスラームの哲学者・医学者
中央アジアのブハラ近郊出身。幼少から英才を示し、18歳で数学・哲学・医学などほぼ全ての学問を修得。医師としての名声を高め、イラン各地の宮廷に招かれ要職に就くが、政治的動乱に巻き込まれる事も多く流浪の生涯を送った。哲学者としてはアリストテレスを研究し、独自の存在論を開拓。医学の理論的な体系化を試みた「医学典範」、百科事典的な「治癒の書」など著作は130点にも及び、その思想体系は中世ヨーロッパに多大な影響を及ぼした。
関連人物
- アリストテレス(哲学者):イブン・シーナーに影響を与えた。
- エウクレイデス(数学者):イブン・シーナーに影響を与えた。
- プトレマイオス(天文学者):イブン・シーナーに影響を与えた。
- ヒポクラテス(医学者):イブン・シーナーの医学研究に影響を与えた。
- ディオスコリデス(薬理学者):イブン・シーナーの医学研究に影響を与えた。
- ガレノス(医学者):イブン・シーナーの医学研究に影響を与えた。
- キンディー(哲学者):アリストテレスを研究してイスラーム哲学を開拓。
- ファーラービー(哲学者):キンディーに次いでイスラーム哲学の基礎を形成。
- ガザーリー(神学者):神秘主義思想に傾倒し、イブン・シーナーの哲学を批判。
- イブン・ルシュド(哲学者):イブン・シーナーを批判的に継承。