一休宗純
いっきゅうそうじゅん(1394-1481)
室町時代の臨済宗の僧・漢詩人
後小松天皇の御落胤とされる。6歳で安国寺へ入り、詩才をもって京の評判を得た。やがて滋賀堅田で修行し、27歳で悟りを開いてからは、定住する事なく各地を行脚。応仁の乱の最中は山城薪の酬恩庵に寓する。乱後、勅命によって大徳寺の住持となり再興に尽くした。権威や戒律を否定して、自由奔放に風狂の生涯を貫き、後世に多くの逸話が生まれた。
関連人物
- 後小松天皇(第100代天皇):実父とされる。
- 称光天皇(第101代天皇):異母弟とされる。
- 後花園天皇(第102代天皇):一休に兄事していた。
- 後土御門天皇(第103代天皇):一休に大徳寺の住持に任ずる勅を下した。
- 華叟宗曇(臨済宗の僧):師。
- 虚堂智愚(南宋の禅僧):一休が私淑し、自らその再来と称した。
- 足利義政(第8代将軍):一休に幕政を批判された。
- 山名宗全(播磨守護):一休から「毘沙門天の化身」と評された。
- 蓮如(本願寺第8世):宗派を越えて親交。
- 村田珠光(茶人):一休に参禅したとされる。
参考資料
- 一休和尚像(東京国立博物館蔵)