渡辺崋山の似顔絵

渡辺崋山のイラスト

渡辺崋山

わたなべかざん(1793-1841)
江戸後期の蘭学者・画家
三河田原藩家老

江戸麹町出身。佐藤一斎らに儒学を学び、田原藩家老・海防掛として藩務に従事。高野長英ら蘭学者との交流から西洋事情を研究し、1837年の米国船モリソン号打払い事件を受け、幕府の対外政策を批判する「慎機論」を著す。このため蛮社の獄に連座して捕らえられ、蟄居中に自刃した。幼少期は貧困で、生計を立てるために画家を志して谷文晁らに師事。西洋画の遠近法や陰影表現を吸収して独自の肖像画を確立し、国宝「鷹見泉石像」などの名品を残した。

関連人物

  • 佐藤一斎(儒学者):師。
  • 松崎慊堂(儒学者):師。蛮社の獄で捕らえられた崋山を擁護した。
  • 高野長英(医者・蘭学者):洋学者団体「尚歯会」で交流。
  • 小関三英(医者・蘭学者):尚歯会で交流。
  • 水野忠邦(老中):モリソン号事件の処置について幕閣に諮問。
  • 川路聖謨(幕臣):尚歯会で交流。
  • 江川英龍(幕臣):開明派の代官。尚歯会を通じて海防政策に着手。
  • 鳥居耀蔵(幕臣):守旧派の目付。蛮社の獄で崋山や長英らを弾圧。
  • 谷文晁(画家):絵画の師。
  • 椿椿山(画家):弟子。

参考資料

  • 椿椿山:渡辺崋山像(田原町博物館蔵)
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