西園寺公望
さいおんじきんもち
(1849-1940)
幕末の公卿、明治時代~昭和時代前期の政治家
第12・14代内閣総理大臣
徳大寺公純の次男。西園寺家の養子として家督を相続。戊辰戦争に従軍後、フランスへ留学して自由思想を吸収。帰国後に伊藤博文に認められ、伊藤、松方両内閣で文相・外相を歴任、立憲政友会の後継総裁となる。日露戦争後は桂太郎と交互に組閣するが(桂園時代)、第2次内閣で陸軍の二個師団増設を拒否したため、陸軍の抵抗を受けて総辞職。第一次大戦後のパリ講和会議で首席全権を務め、晩年は最後の元老として後継首班の推薦に当たった。
関連人物
- 大正天皇(第123代天皇):西園寺が元老として輔弼。
- 昭和天皇(第124代天皇):西園寺が元老として輔弼。
- クレマンソー(政治家):フランス留学時代に交流。
- 中江兆民(思想家):フランス留学時代に交流。
- 伊藤博文(第5・7代首相):西園寺が文相・外相として入閣。
- 陸奥宗光(外相):西園寺が臨時代理を務めた。
- 原敬(内相):政友会幹部として補佐。
- 松田正久(法相):学友。政友会幹部として補佐。
- 牧野伸顕(文相):西園寺に続くリベラルとして宮中に影響力を持った。
- 桂太郎(第11-15代首相):陸軍・官僚・貴族院を背景に交互に組閣。
- 山県有朋(元老):西園寺のリベラルな政治姿勢に不満を抱えた。
- 近衛文麿(第34代首相):西園寺から薫陶を受けるが次第に革新勢力へ接近。
(2017/12/29 改作)