伊藤博文の似顔絵

伊藤博文のイラスト

伊藤博文 / 伊藤俊輔

いとうひろぶみ / いとうしゅんすけ
(1841-1909)
幕末の長州藩士、明治時代の政治家
初代・5・7・10代内閣総理大臣

周防国出身。松下村塾に学び高杉晋作らと尊攘運動に奔走、英国密留学を経て倒幕に加わる。明治政府で大久保利通の片腕として国政の中枢に参画。1885年に内閣制度を創設して初代首相となり、枢密院の設置や大日本帝国憲法の制定など近代国家の枠組みを示した。第2次内閣では日清戦争を遂行して下関条約に調印、のち立憲政友会を結成して政党政治への道を開く。日露戦争後に韓国統監として内政改革に努めるが、現地の民族運動家に暗殺された。

富に頼らなければ人民の文化も進められぬ。愛国心の発達も是れよりしなければならぬのである。国を護ると云うけれども、赤土を護ったところで何の役にも立たぬ。

「東京日日新聞」
1899年11月15日

関連人物

  • 吉田松陰(思想家):師。ただし、後の伊藤は長井雅楽に共感している。
  • 高杉晋作(長州藩士):兄弟子。伊藤に「博文」の名を与えたとされる。
  • 木戸孝允(長州閥首脳):条約改正交渉に先走った伊藤と関係が一時悪化。
  • 大久保利通(薩摩閥首脳):維新の元勲。
  • 井上馨(長州閥僚友):盟友。伊藤内閣で外相・内相・蔵相を歴任。
  • 山県有朋(長州閥僚友):郷友。政党結成に意欲的な伊藤と対立。
  • 大隈重信(参議):憲法制定論議でイギリス流の議院内閣制を主張。
  • 陸奥宗光(外相):不平等条約の改正や日清戦争へ至る外交を展開。
  • 井上毅(官僚):側近。金子堅太郎・伊東巳代治らと憲法起草に参加。
  • シュタイン(法学者):憲法学・国家学の師。
  • 李鴻章(清朝官僚):日清戦争後の講和交渉全権として下関条約を締結。
  • 高宗(韓国皇帝):日本の保護国化政策に反対し、ハーグ密使事件を惹起。

(2017/01/22 改作)

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